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真の『繁栄』

気持ち良く晴れて陽射しは強く、帽子を被らないで外に出てほんの少しだけと素手で草むしりをする。
首筋がヒリヒリして、あっという間に時間が過ぎたのに気付き、慌てて家の中に。
あっちで花殻摘み、こっちでカイガラムシ退治、いい時間を過ごしてる。
今日開いたアルティシモはビロードのような花びら。
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咲き掛けはこんな風。
残念ながら切り花には向かないので、家の中から見るのが好き。
挿し木を頂いた強いバラで、他のツルバラと絡ませていたのを
昨年外してもらい別々に。
離したツルバラは、ようやく元気に咲きそう。




ピンクの芍薬。
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『Prosperity』と言う名のバラ。
三年前だと思う、DIYセンターで見つけたもの。
「Prosperity」の意味は「繁栄」だと何故か知ってて、その意味より咲き方と開花に向かう花の色が薄いピンク、それと中輪で四季咲きなのも気に入って買ったもの。
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咲き掛けと、小さく横に見える蕾。
風に揺れるように咲くのも好きだし
寒さに向かうと、咲き始めのピンク色が少し濃くなる。
なんでこの花にProsperityと言う名を付けたのか?
花数が多く房状に咲くからかな?
今年は肥料が効いてるのか、昨年よりも花付きがいい。




今朝から何度もこのバラを見ながら、この国の『繁栄』のことを考えている。
今朝の東奥日報紙に、作家高村薫さんの共同通信編集委員によるインタビュー記事が載っていた。

タイトルは『国会死んだのかも』

一部抜粋

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有権者の多くが、まだこの政治にげたを預けているのは、戦後72年の繁栄と安定に寄り掛かっている慢心でしょう。

▼ 政治のうそ

国際組織犯罪防止条約の批准には「共謀罪」法が必要、という政府の入り口の説明からしてうそ。
テロ対策というのもうそ。
政府が国民に対してうそをついた時点でアウトでしょう。
「共謀罪」を刑法として詳細に検討するのは一般国民にはハードルが高いため、国会では一般人も共謀罪の対象になるのか、というところに焦点が絞られたが、そこまで単純化しても政府はまともに答えず。

国民もスマホのニュースをザッピングしているだけでは「共謀罪」が社会を根底から変えてしまう危険を正しく理解出来ない。
だから東京五輪に必要とのうその説明を信じてしまう。

国民を欺いてまで成立させた共謀罪法の意義について、政府、与党は初めから国民に説明する言葉も持っていない。
安倍政権の発想の母体である保守系団体「日本会議」の空気、もしくは情緒が、必要性さえ明らかにしないまま、既遂処罰という刑法の大原則を変えてしまった。

政治家にはいまや国会が言論の府であるという意識はないし、国民もそれに慣らされてしまっている。
政治の言葉を国民に届けるのはたいへんな労力が必要だが、今の政治家はそこをすっ飛ばす、平気でうそを言う、ねじ曲げる。
安倍首相も絶対真正面から向き合わない。

▼ 欠ける理性

政治のうそ、欺瞞が有権者に伝わっていない以上、政権と戦う姿が国民の目にはっきり見えるようなメディアが必要。

安倍首相の憲法改変発言は、悲願と言われる割に軽い。
国民に持論を展開するだけの論理はなく、あるのは底の浅い情緒だけ。
それを国会も有権者も認めているのは、日本の社会が情緒で動いている証左。
森友、加計学園問題は、政治の私物化。
それが出来てしまう不思議。

与野党問わず、人間の幸福とは何かを問う「本職・政治家」が消えてしまった。

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確かにこの70年余のこの国の『繁栄』は、一時手本をする国もあったかも知れない。
ただ、経済成長、政権維持のための『繁栄』を追い求めた先には、歪みが絶対来る。
死語となりつつある?「公害」、「過疎地」、「消滅」、「地方への原発立地」、「基地」、「平和の危うさ」等々
これが正しい『繁栄』であったら、浮かばない言葉。
今のこの国の『繁栄』の後ろには、もれなくこの言葉がくっついている。

神様は、年を重ねて失うもの、病を含めた不自由さと引き換えに、物事が良く見え、しなやかで強い心が備わるよう、ちゃんと考えてくれてるんだ。
としたら、老いの道も楽しく嬉し。

さて、下々の一般国民は、我が家の『繁栄』ちゃんの様子見に。
by koro49 | 2017-06-17 16:41 | 思うこと
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