『抜きそ』という言葉に出会った。
ほどきものをして出た糸のことだという。
その糸で繕いをすると、表に響くことなくしっくりと仕上がる。
物を大切にするだけでなく、理にかなった用い方と書いてあった。
私も全く同感で、以前かけはぎの技術をテレビで見た時、目だたない所から、ほんの少しの糸を抜き、穴の開いた箇所を完璧に修復していた。
国土の修復に『抜きそ』の技術は当てはまらないとしても、変化発展させたら考え方のひとつになると思う。
祈りの日の今日、復興、修復は未だ道半ば。
中でも、自然のなせる業でないものが明けた穴の修復は先は見えず。
穏やかな青空に浮かぶ今朝の山。
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スズメがクレマチスに集団で止まっていた。
春の気配のする今日、復興に立ち向かっている人たちの日常を思う。