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紅絹が好き

紅絹が好きなのは以前も書いているけど、私が手にする紅絹は、全て着物の裏地として使われたもの。
祖母の押入れの小さな行李には、そんな紅絹や小さな端切れが入ってて、私は見せてもらうのが大好きだった。
昨夜、着物の裏地に使われ丸めて袋に入れておいた紅絹を解いて寝た。
古い紅絹だから、弱って破れる。
そんな紅絹を今朝洗面台で洗って干した。
紅花の精が落ち、その色は私の指先も染め、タオルに包んで少し脱水の後乾燥、薄いから1時間もしない内に乾いた。
奥に少し黒く見えるのは、紅絹と一緒に裏地にしていた平絹。
藍染めだったのか、それも洗ったら薄く色落ちした。
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一枚の着物の裏地として使った紅絹でも、同じ紅絹ではなかった。
平絹の織り(糸の撚り?)が少し違うと、微妙に違う色になる。
その継ぎ目が愛おしく、何か作る時はこの部分を生かそうと、その部分は解かずそのまま。
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アイロン掛けし袋に入れて保管しておいたら、私が使い切れなくても好きな人は使ってくれるはず。
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昔の人は布(反物)の命を最後まで全うさせた。
着物、子どもの着物、布団、最後は切って繋いで何かしらにした。
今の私が反物の命を全うさせてやれるとしたら、後100年も生きないととても無理。
せめても出来る事は、着物を普段着とすること。
by koro49 | 2017-01-17 16:19 | 好きなもの
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