<< 菓銘浮かばず 吹雪時々晴れ間 >>

出汁を取る

過日、北の大地の北端の方の出汁昆布を、花かつおと一緒に頂いた。
いつも私が使っている昆布とは違う。
今日、タイマーセットしてレシピ通りにきちんと出汁を取ってみた。
美味しいものは美しい。
下は晒で漉した出汁。
出汁を取る_c0024861_15381836.jpg
だし汁4C分
 昆布 10g、削り節 20g、水 5C

① 水に昆布を浸け、30分置き中火にかける。
  沸騰直前に昆布を引き上げ、沸騰したら火を止める。
② 一呼吸おいてから削り節を加え、そのまま2分置く。
③ 濡らした晒を敷いた濾し器をボールで受け、出汁を濾す。
 
そのように取った出汁を、目を瞑って少し味見。
昆布と花かつお、どちらの味もするけど邪魔し合っていない。
さらに塩をほんの気持ち入れたら、まろやかに甘く感じた。

今日は小蕪を白みそ仕立てにしてみた。
白みそは、先日デパ地下で見つけたもの。
幸せな味。
この出汁を頂くには、素材をいじらない方がいい。
春の山菜が楽しみ。
出汁を取る_c0024861_1548751.jpg
出汁を取る_c0024861_15484885.jpg蕪は皮を厚めに剥き、面取りした部分も捨てずにきんぴら。
出汁を取った後の昆布も刻み、残りの昆布は冷凍。
これも美味しい。
ゆとりのある時間の中で、素材を生かした調理が出来るのも、私の幸せなことのひとつ。




「お金は限られるけど、今は自由に使える時間がある。だから丁寧に手作りしたいの。」
「だよ、時間をかけて何かを作ることは、何より贅沢なこと・・・」と、少し羨ましさを込めた娘の答えが耳に残っている。
時間が欲しいんだろうなと思いつつ、いつかそのような時が訪れますように。
間もなく67歳になる私にも来たんだから、頑張れ!

***********************************************************************



***********************************************************************

今朝の『あさが来た』で、脚本家がこの頃の政界へのメッセージを書いたと思われる箇所を見付け、昼の再放送を録画。

あさと大隈重信との会話。

(大)議会の喧嘩のように、その場を言いくるめるようなおじさんたちのやり取りに、もう飽き飽きしたのだ。・・・老いも若きも男も女も、民が学べば国が育つ。
それは政府も分かっておるが、しかし男子の教育概念も確立されていない中、女子は後回しになっておる。それに今大臣でもない我輩に、残念ながらたいして役に立てそうもない。
・・・・・・・・・・・・・・・・
あんなに客がおっても、本当の味方など一人もいないのかも知れん。

(あ)そうかもわかりまへんな。政治も商いも、どっか生き馬の目を抜くような、せちがらいところがございますさかいな。

(大)そうだよな。そうであろう。
(あ)その点、教育は違いますな。
(大)結局この世に二心なく残せるのは、人材だけだ。
   だからこそ、人を育てるのは何よりも大切なことなのだ。


***********************************************************************

近ごろ、大臣やらセイジカさんの発言行動に、耳目を疑うことが多い。
政治に関わる人たちほど、謙虚であって欲しい、そんなメッセージを届けたかったんだろうな。

結局この世に二心なく残せるのは、人材だけだ。
   だからこそ、人を育てるのは何よりも大切なことなのだ。



人が育ってこそ、国の基礎体力がつくと思ってる。
by koro49 | 2016-02-18 15:52 | 料理
<< 菓銘浮かばず 吹雪時々晴れ間 >>