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一所不住・旅

午後、昨年末に録画しておいた こころの時代 の堀文子さんの『戦後70年・今あの日々を思う』を見た。
タイトルの『一所不住』は、堀さんの造語で、ひとつの所に留まらず移り住むこと、すなわち『旅』を表したものという。
『一所不住・旅』のタイトルで昨年個展も開催、それぞれの旅の作品を網羅した展示だったらしい。

番組の中で響いた言葉。
1995年から2000年まで、アマゾン、ペルー、ヒマラヤと旅をした堀さん、その中の5000mのガレ場に咲くブルーポピーへの言葉。

依りかからず、媚びず、たったひとりでおのれを律する姿勢に私は共感した。
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68歳にはバブルに沸く日本を離れ、トスカーナに旅をしていた。
『トスカーナの田園』に対しては

収穫量など頓着なしに、赤いケシを好きなだけ咲かせている村人の心の豊かさ。
風景は思想だという思いが体の底から突き上げて来た衝撃的なあの日。


1979年軽井沢に暮らした時は

山に住み草木と呼吸を合わせながら日々を送っていると、万物流転の定めが素直に我が身に沁みるのである。

兄弟を戦争で亡くしている堀さん。

どんなに軽蔑されても良いから、人の命で戦っちゃいけません

物事が崩れ始めると、ガラガラガラと崩れちゃいます。
ですから崩れない前に騒がないと駄目です。
今騒がないと日本が又何するか分からないです。
というような気がして仕方ないです。


97歳の堀さんの語る言葉は美しく、口調は穏やか。
伝える言葉は、今考えるべきこと。
この時見れた堀さんの作品、クリオネのカードを孫に送ったら、それからクリオネが大好きになったらしい。

私の人生は『一所不在』とは言えなくても、精神的な旅はし続けたい。
by koro49 | 2016-01-24 16:10 | 思うこと
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