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土門拳の古寺巡礼

先月の24日の月曜は、新美術館は休館だと思い込み、火曜の開館と同時に行こうと千代田線の乃木坂駅(多分^^;)に降りる。
美術館直結の出口に行ったら、なんと『新美術館は本日休館』
「月曜は美術館は休館だよ!」のメールを信じた私が馬と鹿だった・・・orz
その日は1時に娘と待ち合わせだったので、その間の時間が空いてしまった。
と言って、無駄にはしたくないと、ミッドタウンに向かう。
でも、いつもと違う方向から向かったので、良く分からないけど六本木の方に出たみたい。
雨上がりの蒸し暑い中を歩いて、ようやく見慣れた景色にホッ♪
土門拳の古寺巡礼の企画展を見つけて入館。
これが、すごく良かった。
土門拳の古寺巡礼_c0024861_2018537.jpg
新たにプリント仕直した作品だけど、カードとは違う室生寺の桜と春の陽射しに心洗われ、弥勒菩薩像の横には 

この観音像くらい女、それもゆたかな母性を感じさせる仏像は他に知らない

との土門さんの言葉。
この弥勒菩薩像は、私も好きだけど、今まで母性を感じたことは無かった。
指の美しさと、微笑みだけに囚われていたのかも知れないし、女性と男性の感性の違いかなと、しばらく見つめる。

下のカードの法隆寺中門列柱の写真も好きだったけど、もっと好きだったのは、カードは無かった東大寺転害門隅柱の写真。

千二百年来、大屋根をどっしりと支える檜の円柱、その円柱を受ける花崗岩の礎石。
その円柱と礎石をみているだけで、こころの安らぎを覚えるのである。


そう、古い建物の柱、擦り切れた床、今まで何人の人が通り過ぎ、どんな景色をみたのだろう?
どんな風が吹いていたのだろう?と、考えるのが好き。

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富士フイルム所蔵のエドワード・マイブリッッジの『動物の運動』の展示もあったので、それも見れた。
土門拳の古寺巡礼_c0024861_20384667.jpg
馬の写真は1887年のもの。
連続分解撮影するために設定した馬場で、右から左へ24台のカメラで撮ったという。
ひとつのデザインとして見ても素敵。
その後、クリームあんみつを食べて、新美術館休館でも、いい時を過ごせた。

今朝も小雨の中、朝飯前の庭仕事。
その後いつもの家事諸々。
雨にも少し濡れたし、温泉で暖まりたいと思ったけど時間が足りず、昼前の入浴。
その後、先日のリベンジ に ランチを食べながらのミニ写真展。
残念ながら結構混んでいて、全ては見れなかった。
来月末までやるらしいから、次回はランチタイムを外して行ってみよう。
土門拳の古寺巡礼_c0024861_20511944.jpg
帰途図書館で持参の本を読み、目の前の生き生きしたタンポポが綺麗で、携帯で撮る。
『古寺巡礼』も借りて来て、充実した休日なり。
by koro49 | 2013-07-05 21:01 | アート巡礼 | Comments(6)
Commented by nakky85 at 2013-07-05 21:25
イイな~~~~~!
Commented by koro49 at 2013-07-05 21:27
>nakkyさん
私もnakkyさんも見たいだろうな・・・って思ってました^^。
『動物の運動』の方も見せたかった。
午後、違うのも見たんです。
スンマソン^^;
Commented by kuukau at 2013-07-05 23:14
カテゴリーのアート巡礼がピッタリ(^^)
Commented by saheizi-inokori at 2013-07-06 11:05
酒田でしたっけ、土門拳の美術館(設計は安藤だったか)に行ってすっかり魅せられて売っていた全集を買いたくなりました。
分厚い何十冊か、ようやく思いとどまりましたが、引っ越しの多い狭い社宅暮らしの人生ではきっと手放しただろうと思います。
この展覧会のポスターを見るとあの日のことを思い出します。
Commented by koro49 at 2013-07-06 14:47
>空子さん
アートお遍路でもいいかも?!
お接待付き^^。
Commented by koro49 at 2013-07-06 14:51
>saheiziさん
酒田にあるんですよね。行ってみたいな。
確かに全集は重いし、場所を取るし、、引っ越しが多い時は無理ですね。
そう、多分買っても誰かさんのところにお嫁入りしてたかも?!
こういうのは図書館を利用がいいですね。
図書館、夜もやっていたら、のんびり利用出来るなぁと思うけど、それだと運営が大変なんでしょうね。
どっかで遅くまでやってる所があって、いいな!と思ってました。
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