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緋縮緬のはじっこ

その昔、祖母の小さな行李に入った端切れを見るのが好きだった。
中でも緋縮緬の端布。
こういうのを何て言うのか分らないけど、織り始める時の試し織りの部分?なのかな?
縮緬の部分とは違う織り方で厚みがあって、縮緬はほんの少ししか付いていなかった。
その端っこに、母が亡くなった後に出会った。
遠い昔のままで、多分母も何かにしたいと思ったんだろうな。
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この端布を手にしては、何かにしたいと思っていた。
一番は人形。
こんなロングドレスを着てフラメンコを踊る人形・・・
でも、私の乏しい創造性は作品に至らせてはくれず、ハサミは入れれずに時々見つめるだけ。
先日ふと小さな額に入れて、いつも見れる場所に飾ることを思いつく。
少しも無駄にしたくないので、ハガキ大のマットギリギリに切って裏から慎重に貼る。


同じ行李に入っていた帯の端布かな?
これもいいなぁって見つめていた、小さな私。
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これも同じ額に入れる。

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食卓の上に並べて撮った二種の端布。
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撮ってから、キッチンの私の立ち居地から見える場所に飾っていい感じ。

古布には物語が詰まっているから、どうしてもハサミを入れる事に躊躇する。
でも、こうやって壁に飾ったらいつでも祖母と話が出来るし、赤い色は元気気分にしてくれる。
祖母の端布、他にも額に飾る。
by koro49 | 2010-11-22 21:02 | ちょっと遊び
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