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attachmentの大切さ

朝食の片付けが済んだ後、ラジオを聴きながらお菓子を焼いていました。
柳田邦男さんが絵本のお話をしているな、と思っていたのですが、オーブンの音とキッチンでウロチョロでちゃんと聴いていなかったのです。
オーブンが終わって静かになってから耳をすまして聴き、番組表を見たら「大人も絵本」となっていました。
最初からちゃんと聴けばよかったのですが、その中で柳田さんが何度かattachmentの大切さを伝えていました。

attachment    辞書を引いたら
1 [U]取りつけ, 結合, 付着, 付属, 帰属.
2 ((通例an ~))(…への)愛着, 愛情, 傾倒((to, for ...))
・ form a deep attachment to a person
人を心から慕うようになる.

等の意味があります。
柳田さんが、ここで言おうとしたattachmentは、多分母と子、父と子、大人と子どもを繋ぐものとして使ったと思うのです。
それは、子どもの目をしっかり見つめて抱きしめること。
そして絵本もまた、attachmentの役割を果たしているのだと。

私も絵本が好きです。
優しい気持ちになれるし、シンプルな絵と文がとても心に沁みこみます。
中には深い意味を伝えている絵本もあって、柳田さんの「大人も絵本」の考え方には共感を覚えます。
同時に穏やかに話す柳田さんのお話を聴きながら、この本のことを思っていました。
柳田さんは、絵本は心のオアシスとおっしゃっていましたが、頷くと共に、今は穏やかになられたのかな?そうあって欲しい、と考えていました。

その後、医師の鎌田実さんが出演されて、
柳田さんに2度お世話になったことがある。
一度目は、仕事人間の自分が17歳の娘と断絶しそうになった時、柳田さんのこの本を二人一緒に読んだこと、それから娘さんに絵本をプレゼントするようになったこと(ここの所はちょっと電話があったりして、不確かなのですが)
を話されていました。

その本は、続編も読んでいたので、命の大切さを教えるのは、大人、母の役割が大きいこと、石ころ、昆虫、どんな物にも全て命があることを伝えて欲しいとおっしゃっていた柳田さんの心の内を考えていました。
だからこそ、たったひとつの大切な命なのですよね。
絵本は自分で時間を自由に出来る。
そこがテレビやゲームと違うところだとおっしゃってました。お気に入りのページはじっと見つめてもいいし、時間の許す限り自分のペースで読めばいい。
たとえ一冊の絵本でもボロボロになるまで読んだら、それはきっと人生の宝物になるはずだし、心の空き地はふかふか柔らかくなりそうです。
それにしても、attachmentって、バリデーションにもつながりますね。

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雨に打たれた庭の花たちを集めました。
attachmentの大切さ_c0024861_1954215.jpg
う~ん、冷奴なんてとんでもない。湯豆腐の気分です♪
by koro49 | 2007-07-13 19:10 | 思うこと | Comments(12)
Commented by kathy at 2007-07-13 20:46 x
>attachmentって、バリデーションにもつながりますね。
この記事を読み始めて、最初にバリテーションを思い浮かべました。

>石ころ、昆虫、どんな物にも全て命があることを伝えて欲しいとおっしゃっていた柳田さん…
11年前に死んだ父は「雑草という名の植物はない」とさかんに言っていました。昭和天皇も同様のことを言っていましたね。

いつの時代も、どんな人も生涯付き合っていかなければならないのが「人と人のかかわり合い」というテーマなのでしょう。
Commented by hisako-baaba at 2007-07-13 22:18
いつも聞いている時間、今日は聴けませんでした。前回は聞けて柳田邦夫さん訳の『だいじょうぶだよゾウさん』を買いましたが・・・
今日は鎌田先生が登場されたところからやっとラジオをつけました。
『犠牲』読んでみます。
Commented by aamui at 2007-07-14 08:15
ラジオはいいですね(^^♪この日は聞き逃しました ありがとうございます
Commented by ale at 2007-07-14 08:49 x
深いなぁと思いました。
絵本、大人に多くのメッセージを発するものが多いと感じます。
リンクの書籍、概要を見ると手に取るのにちょっと勢いがいるなぁと感じました。
与えられた役(試練)に立ち向かい、意味のあるものにしていける強くてクレバーな人に難問はふりかかるものなのでしょうか。
その中で大切な教訓を示していけるって素晴らしいですね。
Commented by nasuka99 at 2007-07-14 10:08
色々とさじ加減が難しいですよね~
愛着ってありすぎると執着になるし、なくてもモンダイだし。
まぁ、その「ほどほど」というのがなかなか。
世の中、絵に描いたような幸せな家族っていないでしょうしね。
子どもが親にはむかうのは、すごく自然なことだと思うし、
その子どもも、親になって初めて親の気持ちがわかるんだろうし(笑)
「放っておいてるけど、存在はちゃんと知ってるよ」
みたいなのが、意外と子どもも親も健全なのかもしれませんね。
で、いざと言うときはちゃんと支えてあげる。
信頼関係で一番大切なのは、「いざ」と言うときにその人を信じれるかどうか、だと思います。
Commented by じの at 2007-07-14 10:16 x
おはようございます(^^)
「attachment」の意味を教えていただきました。
絵本って心の肥やしになりますよね。
子供の頃に読んだ絵本を今読むと何か違う・・・ koroさんが言っておられる心の深い部分に触れる事が出来るのだと思います。
子供さんと一緒に読むと絵本の可愛い絵や言葉たちが人生の中の重要なポイントであることを一緒に考えることが出来る気がします。
自然会と共に人も自分も生きていることも教えられるのでしょう。
Commented by koro49 at 2007-07-14 13:14
>kathyさん
人生の初めと終わり、対応は同じなんでしょうね。
赤ちゃんで生まれて、赤ちゃんになって逝くと思えば何となく乗り切れそうですよね。

どんなもの、生物も生まれるべくして生まれて、生を全うしていく。
生を得ること事態、奇跡なのに、今こうやってお話してるのは更に奇跡ですよね。
宇宙の営みから考えたら瞬きにも足らない私たちの人生だけど、与えられた命を自分なりに自然の流れのままに全うしたいですね。
Commented by koro49 at 2007-07-14 13:18
>hisakoさん
「だいじょうぶだよゾウさん」読まれたのですね。
その本も紹介されていました。
私はどれも読んでなくて、読んでみたいと思っています。
「犠牲」は重い本ですが、そんな重いことを抱えながら柳田さんはお仕事をされていたんだ、みんな色んなものを抱えながらの人生なんだと思ったら、励まされました。
Commented by koro49 at 2007-07-14 13:19
>muiさん
そう、日中は音楽を聴くかラジオかです。
ラジオは時々「おっ!」っと言う事に出会えますよね♪
Commented by koro49 at 2007-07-14 13:23
>aleさん
絵本は手元に置きたいのですが、主婦だから全て買えません。
でも、マゴスケドンには買ってやりたいなって思うのです。
絵本を読んだ事、その絵を眺めたこと、きっと大人になっても残りますよね。
そう、あの本は確かにそうです。
でも読んだ後、何故か新しい力が湧いたような気がしました。
買った本だけど、一度しか読んでいないのですが。
Commented by koro49 at 2007-07-14 13:28
>nasukaさん
>「ほどほど」というのがなかなか。
そうなんだよね。
すぎたら甘やかしになるし、足りなかったら「愛」が伝わらなくなるし。
でも、やっぱり目を見つめて抱きしめるというのは、すごく有効で正しい愛情表現だよね。
逆に言ったら、それをやってもらえない子供達の多い事。
「いざ」となったら支えあいましょう^m^
私は信じてまっせ~^^
Commented by koro49 at 2007-07-14 13:31
>じのさん
今は沢山の絵本があります。
私もそんな読んでないのですが、でも絵本で癒されることが多いです。
それに長編は読むのに時間がかかるけど、絵本はゆ~っくり好きなページはじっくり読めて楽しいですよね。
疲れたときは特にいいですね♪
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