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私の原子力問題覚え書 その(1)

昨年、悲しい気分で書いた六ヶ所村の問題。
日本のエネルギー資源の96%を海外からの輸入にたよっているという現実。
地球温暖化問題に配慮したエネルギー利用を考えた時、色んな取り組みが必要と思うのです。
しかし、そのすべてを原子力発電に頼っていいのかどうか?全く判断できません。
以前の記事でリンクした、坂本さんのブログは今は閉じられていますが、初めに反対ありきではなく、本当の事を知りたい、知らなくてはいけないと思っています。
電気の安定供給に原子力発電が大きな役割りを果たし、その原子力発電の燃料となるウランを有効に使うため、国は使用済み燃料をリサイクルする「原子燃料サイクル」を推進しています。
六ヶ所村には商業用の原子燃料サイクル施設があり、将来も安全で安定した電気供給のため、原子燃料サイクルの確立に向け、再処理工場の試運転などが行われています。

まさかり半島には六ヶ所村の他にも核関連施設があります。
以前の記事に書いたとおり、ここに住む私たちは、安全を信じて疑わないで暮らしています。でも、どっかで真実が歪められていたとしたら大変な事です。
ハムスターパゾさんお米と六ヶ所村で、VANILLAな哲ちゃんMOX燃料とプルサーマルで取り上げていますし、チェルノブイリ原発事故のあったウクライナの隣国のルーマニアに住むnaolicuさんは、身近に増えるがん患者のことを取り上げていました。
世代を超えて負の遺産を背負わせることは、防がなくてはいけないと思うのです。

私自身、原子力関係の難しい用語にはついて行けなくて、新聞を読んでも頭が中々受け付けてくれません。
そこで、新聞に載った原子力関係の記事をここに書きとめようと思いました。
我が家は東奥日報を購読しているので、その記事の要点だけをまとめて。
何度か読み返しているうちに、少しは理解できるようになるのかも、との希望的意味合いもあります。
記事に対しての自分の考えを言える状態ではないので、コメント欄も閉じさせて頂きます。




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1/31朝刊23面
タービン建屋から煙
東通原発 変圧器内部焦げる?
30日午後3時55分ごろ、東通村の東北電力・東通り原発1号機で、タービン建屋地下一階の通路に設置していた変圧器から白色の煙が出ているのを協力害すあの社員が確認。変圧器への電気の流れは自動的に遮断され。同4時ころには煙は収まった。
東北電力によると東通原発1号機は今月7日から定期検査中で、原子炉は停止。
作業員にけがや被ばくはなく、周辺環境への影響もないという。
変圧器は、定期検査用の作業用機器に電源を供給するために使っていた。
変圧器内部のコイル部分には火花が散ったような黒く焼け焦げた部分があった。
原因は調査中。道元の発には同型の変圧器が18台設置されている。
タービン建屋では定期検査の一環として、約430人でタービンの跳ねの手入れや大型カバーをつなぐボルトを外す作業をしていた。
タービン建屋(放射線管理区域)は、原子炉建屋に隣接、タービンや発電機、服す息などを収めている。原子炉から送られてくる、高温・高圧の蒸気でタービンを回し、発電する仕組み。***************************************************
1/31夕刊1面トップ
六ヶ所再処理
本格操業11月に延期 原燃試運転遅れで
日本原燃社長は青森市で記者会見。
今年8月に予定していた六ヶ所再処理工場の本格操業の開始時期(完工時期)を3ヶ月遅らせ、11月とする新工程発表。
工程遅延に伴い見込まれる建設費(約2兆1900億円)の増加分は経営効率化で吸収するという。
この変更は、昨年3月末に始めたアクティブ試験(試運転)が従業員の体内被ばくトラブルなどで予定より役3ヶ月遅れた事が響いた。
原燃はアクティブ試験を五段階に分けて進める計画。
ただ、アクティブ試験終了後、原燃は県、六ヶ所村とあらためて安全協定を締結しなければならないため、実際の操業開始は11月からさらにずれ込みそう。
会見で原燃社長は「スケジュールありきでなく慎重に試運転を進めてきたが、第三ステップ以降は10ヶ月で終了できるとの見通しが得られた。今後も安全確保を最優先に試運転を進め、本格操業を目指したい」と述べた。
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2/1朝刊23面
原発検査 東電が偽装
柏崎刈羽1号機 92年ポンプ故障隠す
東京電力が刈羽原発(新潟県柏崎市)1号機で1992年、事故時に炉心を冷やす系統の非常用ポンプが故障している事を隠し、作動するかのような偽装をして定期検査に合格させていたことが31日、分った。
原発に対する国の検査の際の改ざんなどの不正は24件、計199回に及んだことも判明。
同社はいずれも改善され、運転に問題はないとしているが、2002年のトラブル隠し後にも隠ぺいしてきた不正や改ざんが続々明るみに出ており、あらためて企業体質が問われそう。
経済産業省原子力安全・保安院は偽装の時期が古く、3年の時効が成立しているものの、電気事業法違反(検査妨害)の疑いが強いとして、再発防止策の策定などを指示する方針。
東電が同日保安院に提出した報告書によると、新たに改ざんや不正が判明したのは福島第一(福島県大熊町、双葉町)、同第二(同県楢葉町、富岡町)、柏崎刈羽の3原発と、東扇島(川崎市)、袖ヶ浦(千葉県袖ヶ浦市)の2火力発電所。
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2/1朝刊23面
東通原発変圧器火災 過電流で温度上昇か  容量超える機器を接続
30日午後の東通原発の変圧器から煙が出た火災で、同電力は変圧器の容量を超える危機を接続したため、過電流が発生、煙が出た可能性が高いことを明らかにし、引き続き原因を調査中。
同原発には同型の変圧器18台が設置されているが、他の17台については外観を目視し異常がないことを確認した。
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2/2朝刊一面トップ
六ヶ所再処理試験運転 ガラス固化7月から
  事業の成否占う技術
日本原燃が六ヶ所再処理工場で実施中のアクティブ試験(試運転)に伴い、7月後半に初めて同工場で高レベル放射性廃棄物ガラス固化体が製造される見通しとなったことを同社が明らかにした。
ガラス固化は、プルトニウム・ウラン混合物(MOX)粉末製造とともに、再処理事業の成否を占う重要な技術。六ヶ所村にはこれまで、再処理委託先のフランスから返還された”海外産”の高レベル廃棄物だけが貯蔵されていたが、7月以降は”青森産”の高レベル廃棄物も加わり、新たな段階を迎える。

再処理は、使用済み核燃料を切り刻んだ小片を硝酸で溶かし、再利用できるプルトニウム、ウランだけを分離する。硝酸溶液に残った核分裂生成物が高レベル放射性廃棄物(廃液)となる。
ガラス固化体は、電流を流して1100~1200度に加熱溶融したガラス原料に高レベル廃液を混合し、金属製容器(キャニスター)に注入して製造する。旧・核燃料サイクル開発機構(現・日本原子力研究開発機構)が開発導入した。
ガラス固化体は重さ約400キロ。「電気こたつ4個分」(日本原燃)に相当する平均2キロワット程度の発熱量があるため、製造後は自然空冷方式の貯蔵建屋に移し、最終処分地に運ばれるまで保管する。
高レベル廃液のガラス固化は「使用済み核燃料のせん断・溶解とともにトラブルが起きやすい」(原燃)工程だという。このため同社は、処理系統を二重にするなどの工夫をしている。ガラス固化技術については、「ここを失敗すると工場は動けなくなる。核燃料サイクル開発機構の技術はとても信頼できるものではない」(西尾原子力資料情報室共同代表)との指摘もある。
日本原燃の青柳再処理工場技術部長は「溶解ガラスが機器に詰まるトラブルが起きる可能性があるが、機器は閉じ込め性能が最も高いセル(コンクリート製の小部屋)にあり、安全上問題ない。トラブルが起きた機器を回復させる操作の経験も、十分に積んで運転員の技能を向上させたい」と話している。
六ヶ所再処理工場の最大処理能力は年間800トン。フル操業時には年間1000本程度のガラス固化体が発生するという。

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ここ数日だけでもこれだけの記事があります。
要約しようと思ったのですが、削ってしまったら次の時これは何だっけ?と考え込みそうです。なので、ほとんど新聞の記事そのままです。
これを打ち込みながら、改めて知らない事だらけに気付きました。
耳にしてる言葉は多いのですが、理解が出来ていないのです。
今は自分の覚え書きとして、新聞に載っていることだけを載せていこうと思います。
いつの日か、ただのおばさんも自分なりの意見を言えるようになりたいと思いながら。
by koro49 | 2007-02-02 17:00 | TON同盟
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