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紅白なますが残ったら

昨年見つけた紅白なますの残りにアボガドを混ぜ、マヨネーズとケチャップを入れた簡単サラダが美味しかったので、小正月に再度紅白なますを作る。
そして、本日のお昼の一品。
「今の季節のオレンジとグリーンは、元気気分にしてくれるなぁ・・・」と器に盛り、昨日届いたネーブルと一緒で、更に元気に。
紅白なますが残ったら_c0024861_13151773.jpg
陽射しをキャッチ出来なくて残念。

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昨日の4時過ぎ、向うの家の雪かきに行ったラジオ人間の家人から、「青森放送で高橋竹山やってる」とメール。
すぐスイッチオンにしたけど、キッチン仕事をしていたので、水の音などで前半少し聞き逃す。
「高橋竹山生誕100年記念番組 ラジオドキュメンタリー 故郷(ふるさと)の空に」
が、第65回文化庁芸術祭のラジオ部門で大賞を受賞した記念の再放送らしく、ラジオ人間は以前にも聴いていたそう。
今回は後半に孫の哲子さんとの番組制作にあたっての裏話などのインタビューがあった分、カットされていた箇所もあったとか。

哲子さんは早くにお父さんと死別し、竹山さんは父親の役目も果たしていたのでしょう。
祖母にあたる竹山さんの奥さんが亡くなった後は、小学校教諭だった哲子さんが竹山さんの身の周りの世話から全てを手伝って暮らしていたみたいです。

印象に残った哲子さんの言葉。
「家にいると(じっちゃ)だけど、楽屋に入ればパッと竹山になる。この瞬間が好きだった」

病と闘い、身体が不自由になり、介助が必要になった竹山さんが哲子さんに言った言葉。
「よぐ見でろよ!年取るって事はこういう事なんだぞ・・・」
まさに身をもって人間の老い、最期の時を、愛する人に伝えていた竹山さんに感動。

最後の公演の前夜、夜中に喉からどくどく湧いて来るように明け方まで血を吐いたという竹山さん。
朝になって起きたら
「いぐど!いがねばまいね(行かなければだめだ)」
と舞台に立ち、演奏の後、声にならない声で
「ありがとう」
それを哲子さんは、口の形、息づかいで理解し
「みなさんありがとう」
と、観客に伝えたそうです。

目の見えない竹山さんは、
「○月○日、どこどこ公民館、○月○日、どこどこ労音・・・これが終われば全部終了で[え](家)さ帰れる(キッチンの水の音でちゃんと聞き取れなかったけど)」
などど、自分のスケジュールをテープに録音して残していたそうで、合い間のちょっとしたウィットに富んだ話にもホンワカしながら聴きました。

哲子さんの思い出話し、哲子さんに民謡を教える様子、弟子だった人たちへのインタビューなど、貴重な音源とともに聴くことが出来、いい番組を教えてもらいました。
途中からは正座して聴いたけど、もう一度最初から聴いてみたいと思った番組。

こちらで竹山さんの歩みがダイジェストで読めます。
by koro49 | 2011-01-17 13:35 | 料理
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