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「THIS IS IT」と「クレーの天使」

昨夏開催予定だったマイケルのコンサート『THIS IS IT』は、残念ながら幻に終わったけど、そのステージを作り上げて行く様子を記録した『THIS IS IT』。
映画館で大画面、大音量で観たいと思いつつ、ここでは無理でした。
先日買って日曜日に届いたけど、義母のデイサービスの今日を待って午後から観ました。
特別は予備知識もなく見たけど、やはりマイケルはすごいなぁと。
一曲一曲、綿密にリハーサルを重ね、納得行くまでスタッフと重ねるやり取り、マイケルはやはり生まれ持った寿命一杯まで精一杯生きた人だと思いました。
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「ジャクソン5」の この曲 を聴いた時は思わず涙。
そしてやはり あの曲 も思い出しながら、彼はやはり皆に素敵な曲をプレゼントするために生まれて来たのですね。

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何故「クレーの天使」を横に?
二階の小さなコタツの上にこの冬ずっと置いている本が、クレーの描いた天使の絵に、谷川俊太郎さんが詩を添えたこの本。
毎日読む訳ではなく、時々手にしては一編、二編、時には全部と読んでいました。
昨日は「希望に満ちた天使」を。
「THIS IS IT」と「クレーの天使」_c0024861_15501331.jpg

   希望に満ちた天使
               谷川俊太郎 詩

のはらにもうみべにも
まちかどにもへやのなかにも
すきなものがあって

でもしぬほどすきなものは
どこにもなくて

よるをてんしとねむった

やまにだかれたかった
そらにとけたかった
すなにすいこまれたかった
ひとのかたちをすてて

はだかのいのちのながれにそって

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「THIS IS IT」のマイケルを観ながら、彼は神様が私たちに贈った天使かも知れないと思いました。
天使はクレーの天使たちのように、色んな表情を持っているのだと思います。
この本のあとがきに、谷川さんは 
 
 あるひとがあるとき、私にむかって「あなたは天使だ」と言った。その同じひとがまたほかのとき、「あなたは悪魔だ」と言った。その言葉に矛盾はないと私は思う。同じ一人の人間が天使にもなれるし悪魔にもなれる。むしろこう言うほうがいいかもしれない、もし人が人間を離れて天使になったら、そこには必ず悪魔がひそんでいると。

と書いています。
人は色んな面を持っているから人間であって、マイケルも色んな顔を持った天使だと。
今ごろは天国で安らかに、のんびりしてくれればいいいな。
by koro49 | 2010-02-02 16:11 | 音楽
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